購入した空き家の耐震性について

6月に入り住みだして2か月が過ぎ、3か月目に入りました。片付けをしながら耐震性についてもずっと気になっていたのでそろそろと思い考え出しました。そして、低コストでできる耐震補強設計で、購入した自宅の耐震性と可能性のある耐震補強設計について考えました。購入した住宅は築年数は約70年です。初回の確認調査および診断は目視と想定した内容で行いました。土壁で筋カイなし、非常に重たい建物として診断をしてみました。今後の調査などによって変わる可能性はまだまだありますので参考程度になるかもしれませんが。

詳細の説明は省きますが、青い田の字がその階の重心です。そして赤い〇に十字のマークがその階の剛心です。簡単に言うと重心は重さの中心、剛心は強さの中心です。離れていればいるほど、地震の揺れに対してねじれるように揺れます。ねじれるように揺れるということは、バランスが悪く揺れの方向によって強かったり弱かったりするので、倒壊しやすい状態と言えます。耐震改修設計では、この重心と剛心を近づけるように補強する壁とその強さを設計していきます。

これをみると重心と剛心がかなり離れているのがわかると思います。各階ともに上側と右側に開口部(窓など)が多いので、どうしてもその部分は弱いということになりこのような結果になりました。耐震診断でいうところの評点は、0.28です。評点とは、今の建築基準法で定められている耐震等級1の評点を1.0とした場合の点数を言います。例えば、耐震等級2は1.25、耐震等級3は1.5がその評点となります。0.28という数値はかなり低いですね。築70年の住宅ですからあり得る数値です。

それと並行して購入前から少し気になっていた家の傾きについて調べてみた。こちらはレーザーなどを使って柱の傾きを具体的に調査した。傾きは1000分の3以内とされている。1000分の6になると何かしらの瑕疵があるかも?とされているが、中古住宅ならばギリ許容範囲なのではと思う。ちなみに1000分の3なので、仮に柱でみるなら鴨居の高さが計測しやすい。おおよそ1.8mとして約6mm程度なら問題ないし、約12mmくらいになると少し傾きが気になってくるレベルと考える。結果、一番傾いている二階の柱で1000分の7でした。まぁまぁ傾いているな(笑)ちなみに1階での最大は、1000分の4でした。

床については、2階は歩いてわかるくらい傾いている。同じようにして測り一番大きいところでなどをみると1000分の9でした。和室6帖の短辺方向で約24mmの差がある計算です。まぁ、さすがに3㎝近く傾いていたら歩いてもわかるでしょうね(笑)耐震診断の結果と傾きを確認すると、耐震診断の重心と剛心の位置が納得できる柱と床の傾きです。

気を取り直して耐震改修の設計について。これだけ開口部が上側と右側に集中していると、「開口部の偏りがある=補強したい壁が少ない」ということになり、バランスよく評点1.0以上にするのは(現診断内容では)困難です。とりあえず耐震改修を考えてみました。

この画像では見た目あまり変わらないでしょ?所々壁の色などが診断時の画像と異なっています。そこが補強計画した壁です。24箇所あります。見ていただきたいのは、重心と剛心の位置関係です。1階は剛心が随分と重心に寄っています。残念ながら2階はかろうじて重心の田の字の中に剛心が入っている状態です。ここまで補強計画して、評点は0.91です。わずかに現行の基準法の耐震等級1(評点1.0)には届きませんでした。ただし、0.91であっても改修する価値はあります。ちなみに概算ではありますが、この改修工事で約130万円です。おそらくですが、低コストでできる耐震改修でない場合は、300万円前後するのではと推測します。

今後は調査していく中で耐震改修設計の内容も変わっていくと思います。DIY中でも変わる可能性も十分あります。筋カイが少しでも入っていればと期待していますが、築70年となると可能性は低いかなと考えています。

耐震性や耐震設計についてはまた追ってお知らせしていきたいと思います。

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