石場建ての新築現場
昨日、高槻の設計仲間が設計監理をしている兵庫県の現場に行ってきました。
木造の新築ですが、在来軸組工法でもない、2×4工法でもない工法です。
日本には昔からあった工法、伝統構法と呼ばれている石場建ての建物です。
石場建てとは、古民家や古い寺社仏閣などに見られる石の上に柱が乗っているだけでの構造のことを言います。
建築基準法においても小規模住宅であれば、認められています。
今の日本の住宅事情とは一線を画している住宅と言えます。
高断熱・高気密住宅ではありません。新建材は使っていません。など、最新の住宅技術や新商品が盛りだくさんというわけでもありません。
ただ、その空間にいて心地良いんです。
何が一番よいとか、何が一番心地良いと感じるかは、人それぞれですが、私はこの工法、とても興味深くここ数年ずっと関心を寄せています。
事務所兼住宅で新築を建てるなら、この方法にしたいくらいです。
さて、視察した現場ですが、圧巻でした。感動です!
なかなか説明するのは難しいのですが、果たしてどれくらいの方がこの建物に関心があるのかというのも、とても興味があります。
ざっくりとして予定ですが、来年の4月頃に完成するとのこと。
それまでに見学会や竹小舞を編む、土壁を塗るなどのワークショップも予定しているようです。
何度となく、足を運びたい現場です。